一生をかけて、駒師の高みを目指す
竹風駒

将棋駒をつくる職人、駒師。新潟県内で唯一の駒師である大竹日出男さんは竹風駒の二代目。「戦前、親父は東京で駒をつくっていました。東京大空襲があって、三条の親戚の家へ疎開。私は三条育ちです」。高校卒業と同時に、修業の丁稚奉公へ。必死に一人前を目指した。21歳の頃に父の元へ戻り、修業の日々は続いた。親父に値踏みをお願いして“おまえが好きな値段をつけておくれ”と言われた時、初めて一人前として認められたんだなと思いました」。駒師一筋で仕事を続けてきたが、研究と努力は終わらないと言う。「完全にできたなと思えたものは今まで一組もありません。目標があるからやっていけるのかもしれないね」。大竹さんの眼差しは、さらなる高みに向けられている。