欲しい人がいるからつくる。それだけ
宗利製作所

「初代が始めたのがおそらく明治40年。当時は小学生くらいから鍛冶屋に弟子入りをして、高校卒業には独立する時代だったね」と教えてくれたのは、宗利製作所の鶴巻興市さん。鍛冶職人の三代目として鎌をつくっている。「辞めようと思ったことはないね。そんなに困ることがねえわけだもんな。俺らの時代は仕事を探す必要がなかったの」と笑うが、「欲しい人がいるからつくる」と、職人としての姿勢は一貫している。「芸術はつくりたいからつくるのかもしれないけど、私は欲しいと言ってくれる人がいるからつくる。自己満足ではおもしろくないっけね。良かったよと言ってもらえるのがうれしいね」。