一枚の板が器へと変貌する妙技
イソダ器物

金属の板を回転させながら、へらと呼ばれる棒を押し当てて成形させることで鍋や花器などをつくる「へら絞り」の技術。「基本的には量産型に向かない技術。だから昔は試作品をつくる役割が大半でした。プレス加工でつくりたいが、まだ形がはっきり決まらないからへら絞りで試したいという相談をもらう訳です」。以前は銅器メーカーなどからの依頼が多かったが、磯田直貴さんはオリジナルの製品づくりも始めた。「展示会などでお客さんから直接買ってもらえた時は最高に嬉しいですね。自分が良いと思ってつくったものに共感してもらえたってことだから」。金属板を瞬く間に成形させていく、へら絞りの技。間近で見れば思わず息を呑むことだろう。